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第17章 魅了の調教師

「美波・・んっ・・」


首筋からずっと、美波の柔らかく滑らかな肌の質感を私の唇で楽しんで、美波に溺れて行く私が居る。


・・・心の欲求・・・


こんな事をした私を‥


この姿を見ても、受け入れると言った美波を‥


心から愛し慈しみたい私の心・・・



「悠人・・・ん・・・」


「痕・・・付けて良いですか？
朝には消えているとは思いますが、今だけでも・・・」


「・・・・はい・・・んっ！」


言葉と共に、胸の見える場所に口付け強く吸う。
そうしたら、美波は小さく喘いで、少しだけ躰を震わせた。



「綺麗に浮き上がりますね‥
もっと沢山付けたいです」


「うん良いよ、幾らでも付けて？」


「ええ・・・」


美波は私の欲しい言葉をくれる。
まだ多少共鳴しているのか、私の好きなままにさせてくれる美波が、切なく苦しくなる程に愛おしい。



「んっ・・んっ・・・んっ・・・・」


胸に腹に、場所を選ばず付けていくキスマーク。
１つ付ける度に喘ぎ躰を揺らし、美波もしっかりキスの余韻に答えてくれる。


長い人生だというのに、私はこんな幸せを感じた事は無い。
女はただの餌か調教道具、そう思っていた私に芽生えた、人を‥‥美波を愛し慈しむ心。


唯一美波だけが、私の心を開いた。
これは運命だったのだろうか？


同じ血を持つ同士の為？
いや違う、美波だったからこそ、私は此処まで心惹かれた。