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イタズラな満月(フルムーン)
第10章 7th moon…偽りの心

並んで歩いているものの、最近では雅は小走りになることはなかった。そう、ユトがゆっくりと歩くようになったからだ。
「…へへ」
「気持ちわりぃわ!何だよ。」
「別に?私は嬉しいよ!」
「何がだよ。」
「…クスクス」
笑いながら雅はそっと下からユトの顔を見つめていた。その視線に気付いてか気付かずか、ユトは目線を合わそうとしなかった。
「とりあえず…何か飲むか?」
「うん!」
そうしてコンビニでユトは2本のドリンクとバウムクーヘンを買った。そのまま、公園に向かった。
「公園…よく来るね、私たち」
「それもそうだな。」
「仕方ないよね…ユトは周りから見えても私がユトか久我君しか見えないわけだから…」
「気にすることない。」
「…へへ」
「気持ちわりぃわ!何だよ。」
「別に?私は嬉しいよ!」
「何がだよ。」
「…クスクス」
笑いながら雅はそっと下からユトの顔を見つめていた。その視線に気付いてか気付かずか、ユトは目線を合わそうとしなかった。
「とりあえず…何か飲むか?」
「うん!」
そうしてコンビニでユトは2本のドリンクとバウムクーヘンを買った。そのまま、公園に向かった。
「公園…よく来るね、私たち」
「それもそうだな。」
「仕方ないよね…ユトは周りから見えても私がユトか久我君しか見えないわけだから…」
「気にすることない。」

