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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第5章 改めましてのご挨拶

「じゃ行ってくるね」
「あっ葉瑠、ゆっくりでいいわよ」


──お母さんがね──
まだ時間も早いんだから今からお父さんに付き合ってると大変よって!

いいの?お父さん楽しみに待ってるのに。

──いいわよ、遅いって言われたら
〝葉瑠が簡単に道を覚えるわけ無いでしょ?〟
そう言えばいいんだから──

え~ひどっ!
「ほらっ行ってらっしゃい」

「せっかくお母さんがそう言ってくれたんだ…行こ葉瑠」うん。

「じゃ散歩しながら行こ」

鏡也君と手を繋ぎ近くを散策──
少し歩くと公園が見えて来た。

あっ公園だ!

マンションのすぐ近くだね。
滑り台やブランコがあるからきっと子供達も大勢遊びにくるんだろうな。

「鏡也君…ブランコあるよ」

クスツ……なに?私を見て鏡也君が笑ってる。

「家の近くに公園があるのも知らなかったの?」
「し、知ってたよ!」

クスッ……「はいはい」
その言い方は信じてないな?

「ほんとだってば」
さっき部屋の窓からチラッと見えたから。

「…へ!?……アハハハ…さっき見たの?……アハハハ…ほんと可愛いな葉瑠は」

ヨシヨシ
大きな声で笑いながら鏡也君に頭を撫でられた。

「葉瑠いいよ行っといで…乗りたいんだろ?ブランコ」

え?なんで、いいよいいよ!
大人がブランコ乗ってたら笑われちゃうでしょ。

「今日は平日だぞ…子供達はまだ学校だよ」

そうだけど──

そしたらエロ魔神が私の耳元で囁くの

(今のうちだぞ葉瑠、そのうち学校終わってみんな集まって来たら遊べないよ)

えっ?……じゃぁ鏡也君も一緒に…

「は?俺はいいよ。恥ずかしいわ」

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