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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第22章 素敵な贈り物

「葉瑠、返事は?」

いつも突然で……
でも、もちろん…いいに決まってる!
コクコク、グスッ…グス 嬉しいよ。

「は~良かった、式場は洋子さんが探してくれるって」
洋子さんが?
そこまで話が進んでるの…
私だけ知らなかったって事?

「ごめんな、葉瑠はイヤとは言わないと思って、まずは両親の許可を取らない事にはさ」

うん、そうだね!
じゃ鏡也君のお家にも?

昨日のうちに横浜の実家には行ってきたみたい!
もちろんみんな喜んでくれたって…

じゃお兄さん家族が引っ越す前に?

「太郎と華子がすげ~楽しみにしててさ」
そっか、うん、みんなに見て貰えるんだね。

「これでひと安心だな!嫁に行く前に返品でもされたら困るって母さんと話してたんだよ ハハハ」
グスッ…やだお父さんそんな…

「するわけないですよ」

話の展開が早すぎてちょっと戸惑ったけど
でも…嬉しい。

「よし、乾杯だ、母さんグラス」
「はいはい♪」
鏡也君?
今日はお父さんに付き合わされちゃうけど宜しくね。


プレゼントの事も肩の荷が下りたし、こうやってお父さんと鏡也君が仲良く飲んでる姿を見てると…

クスッ……嬉しくなる。

お母さんも一緒に飲めばいいのに、まだ台所でなにやら作ってる。

「お母さん、もういいんじゃない?」
「そう?」
うん、もういいと思うよ。

「お父さん嬉しそうね」
鏡也君はすっかりうちの家族に馴染んでる。

今日も私が居なくても普通に寛いでたみたいだし

お母さんが喜んでた!
鏡也君は気を使わなくていいから楽だって。

でもそれって図々しいって事なんじゃない?

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