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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第22章 素敵な贈り物

私の背中を優しくさすってくれる。
「ありがとな、ほらもう泣くな」コクン、グスッ

「俺、葉瑠の財布使うからな…」

ブンブン、そんなのダメだよ。

せっかくお兄さんがくれたんだもの…
私…もう気にしないから大丈夫!
鏡也君はそっちのお財布を使って。

「私のは…お父さんにでも使って貰うから」

「お親父さんには悪いけどあげないよ」
ッ……なんで、2つあっても困るでしょ!

ギュッ、あっ、ん、鏡也君?
いきなり私を抱きしめて呟くの…
「ダメ、葉瑠のは俺が使う…」

「絶対ダメだから」

……まるで駄々っ子。
私も鏡也君を抱きしめ返した。

うん。じゃ時々でいいから使ってね。

鏡也君は私の顔を覗き込んで微笑んでくれる。
クスッ…

なに?
「ん、あのさ、いや…やっぱ後で」
なによ言い掛けて、気になるでしょ?

「俺さ…決めたから……」

ん……なにを決めたの、ねぇ、なにを?
「あ・と・で……さっ帰ろ」

その〝あ・と・で〟が気になって…
鏡也君の手を引き寄せて胸に抱きしめる。

ねぇ、なによ教えてよ。
「コラッ、危ないから」
う~もう、ケチ。


車が大通りに差し掛かると…カラオケボックスの前でひと際賑やかな集団がたむろしている。

あれ!……英美ちゃん達だ。
寒いのに外で騒いでないで中に入ったら?ウフフ

追い越し際には…あ、山田君も…
ウフッ、女子に囲まれてる。

照れくさそうに頭をかく仕草も、うん…
カッコいいね。

ギュッ、ん?外の光景に見とれていると…突然、鏡也君が私の手を強く握ってきた。


〝葉瑠、よそ見するなよ〟え?

うん、しないよ!

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