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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第22章 素敵な贈り物

鏡也君のプレゼントにカズのお年玉?
バイト代が一気に消えてっちゃうな。
「や~ね帰って来て早々、お年玉の催促なんて…」
ほんと、私が貰いたいよ…
私の心の叫びがお母さんに通じたのかな?
「じゃ…カズのバイト代は家に入れてね!大学の学費で大変なのよ」
「え~!うそだろ勘弁してくれよ~」
アハハ、さすがお母さん。
「クスッ……葉瑠はいいわよ無理しなくて、同窓会の会費もあるんでしょ?カズのお年玉はお母さんが出しとくから」
あ~う、ん!はっ!………
「あぁ~っ!?」
「なんだよ、ね~ちゃん…デカイ声で」
肝心なこと忘れてた。
そうだよ同窓会。当日会費を払うんだった。
その為に帰って来たんだから……
どうしよ!
「なんなの葉瑠?」
え、あ~なんでもない着替えてくる。
急いで階段を駆け上がった。…バタン
そうだよ、うっかりしてた。
それに…もうひとつ…肝心な事も。
昨日、みんなにバカにされてお店を飛び出しちゃったから…バイト代貰ってなかった。
お馬鹿過ぎる…!
同窓会の会費は決まってるし、お年玉か~お母さんはいいって言うけど…そう言うわけには。
そうすると…やっぱり鏡也君のは厳しいな。
お母さんに借りようと思ってたのに、
大学の学費が……なんて聞いちゃったら…
借してなんて言えないじゃない。
はぁ~ドサッ。
ダメだもうお手上げ!
ベッドに転がって天井を見つめた。
♪~/♪。ん、鏡也君からLINEだ。
【着いた?】
【ごめん時間なくて電話出来ないけど、みんなにヨロシクな、明日電話するから】
大丈夫わかってるから。
【着いたよ、仕事頑張ってね】ピッ!

