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隠しごと
第3章 痴漢
赤らんだ目で懇願すれば、ますますピッチが速まり、中に入れられた指の動きにだけ意識が集中する。
「アッ、アッ、ンンッ、…ヒッ!」
グリ
中で一瞬だけ急激な快感が生まれた。
それがなんなのか分からない。怖くてしょうがなかった。
抑え切れなかった声が聞こえたのか、正面の客が薄目を開けてこっちを仰ぐ。
上気した顔を伏せ、唇を噛んだ。
もうやめてくれ。
イキたい
嫌だ。
イかせて
(誰か助けて…)
「おっちゃんまた寝てしもたで、安心し」
「…ぇ」
前を見るとまた深い眠りについた様子の男。
そしてまた再開された指の動き。
グチュグチュ
「ンン、ン…」
今度は空いた腕を噛んで声を押し殺す。
「アッ…も…出る…ゥ」
「男の子やのに、今度は後ろだけでイクんやね、変態」
中を指でぐちゃぐちゃにかきまわされて感じまくって。
「ほらいっぱい出しィ、そろそろ駅つくから」
グチュグチュグチュグチュ
「…ッ、ヒッ…ア、アッアン…ッ!」
ビクビクビク!

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