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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第1章 ♭眠れぬ夜♭

皐月だって、欲しくても子どもを持てない宿命の辛さは満更知らないわけではないだろうのにと、恨めしく思う気持ちにもなってしまう。
―旦那のお義母さんったら、私の顔を見る度に〝子どもはまだ?〟って訊くのよ。もう、本当にいやになっちゃう。
周囲からせっつかれるのを嘆いていたはずの皐月だけれど、三人の子の母となった今は、とうにそんな頃の気持ちは忘れているのだろう。
美海はカーソルを動かし、何か割り切れない気持ちのまま、その画像をゴミ箱に移動させた。最初の頃は、親友の大切な子どもたちの写真を棄てるのは忍びなかったし、たとえ相手が知らないとしても、後ろめたい気持ちになった。
―旦那のお義母さんったら、私の顔を見る度に〝子どもはまだ?〟って訊くのよ。もう、本当にいやになっちゃう。
周囲からせっつかれるのを嘆いていたはずの皐月だけれど、三人の子の母となった今は、とうにそんな頃の気持ちは忘れているのだろう。
美海はカーソルを動かし、何か割り切れない気持ちのまま、その画像をゴミ箱に移動させた。最初の頃は、親友の大切な子どもたちの写真を棄てるのは忍びなかったし、たとえ相手が知らないとしても、後ろめたい気持ちになった。

