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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第4章 ♭切ない別れ♭

家の中も男の一人暮らしにしては実に整頓され、掃除も行き届いていた。几帳面な彼の性格をよく表している。琢郎の下宿はいつも足の踏み場がないくらい散らかっていた。美海が行く度にそれなりに片付けて帰るのに、三日後訪ねてみたら、また、以前の惨状に戻っている。
それは今でも変わらず、美海がいなければ、本当に下着やワイシャツのありかすら判らないような男なのだ。
いつしか自分でも知らない中に、琢郎とシュンを比べている。そう気づき、美海は愕然とした。
気分を取り直し、マンションのエントランスを抜けエレベーターに乗る。九階を押すと、エレベーターがゆるやかに上昇を始めた。
それは今でも変わらず、美海がいなければ、本当に下着やワイシャツのありかすら判らないような男なのだ。
いつしか自分でも知らない中に、琢郎とシュンを比べている。そう気づき、美海は愕然とした。
気分を取り直し、マンションのエントランスを抜けエレベーターに乗る。九階を押すと、エレベーターがゆるやかに上昇を始めた。

