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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第3章 ♭ミュウとシュン~MailsⅡ~♭

「こんな感じで良い?」
〝切別〟の字もちゃんと判るように入っている。写真の中のシュンと美海は確かに十七歳も歳の差があるようには見えない。自分で言うのも何だけれど、それなりに似合っているカップルのように思えた。
「この地名には何か由来があるとか?」
興味を引かれて訊ねると、シュンは少しの躊躇いを見せてから、こんな話をしてくれた。
「ここから少し行った先に岬がある。その真下に三つの岩が並んでいて、大きな岩二つが小さな岩をはさむような格好で並んでいる。この辺りでは誰でも知っている伝説だよ」
話はまだ日本が〝古事記〟に登場するような神話時代にまで遡る。二人の男神(おがみ)が美しい女神を相争った。女神はどちらの雄々しい男神をも愛していて、どちらか一人に決められなかった。
〝切別〟の字もちゃんと判るように入っている。写真の中のシュンと美海は確かに十七歳も歳の差があるようには見えない。自分で言うのも何だけれど、それなりに似合っているカップルのように思えた。
「この地名には何か由来があるとか?」
興味を引かれて訊ねると、シュンは少しの躊躇いを見せてから、こんな話をしてくれた。
「ここから少し行った先に岬がある。その真下に三つの岩が並んでいて、大きな岩二つが小さな岩をはさむような格好で並んでいる。この辺りでは誰でも知っている伝説だよ」
話はまだ日本が〝古事記〟に登場するような神話時代にまで遡る。二人の男神(おがみ)が美しい女神を相争った。女神はどちらの雄々しい男神をも愛していて、どちらか一人に決められなかった。

