この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
こじらせてません
第2章 馴致

アキラが顔を近づけてくる。
喉が動いた。無意識のうちに、自分が生唾を飲み込んだことに気づいた。
膝頭に唇が触れる。
不世出の少年が、いきなりデロデロと舐め回してくるわけはない。
「んっ……、は……、あっ……、く、くすぐったい」
触れる度に吐息が漏れる。声帯も少し、震えてしまう。
くすぐったいにしては、内ももがざわめく。
アキラが薄布をはみながら、脛の方へ降りてきた。
我欲に流されず、シャワーを浴びたほうがよかったかもしれない。
アキラの唇がつま先へ近づいてくるほど、そんな思いに駆られた。
パンプスを脱いでから、それほど時間は経っていない。臭気の度合を訊きたかったが、どう言い方を変えてもロマンチックさに欠けるし、あまりにも恥ずかしくて言い出せない。
迷っていたらアキラの唇が足の甲に触れてきて、手の甲をはるかにしのぐわななきが脚を駆け上ってきたから、気にするどころではなくなった。
「ンンッ……!」
躊躇なく親指の付け根まで到達して、もはや息だとは言い張れない声が漏れ出てしまった。
足首とふくらはぎに添えられた手によって、うやうやしく捧げられた足が、ずいぶん持ち上がっている。
その伸ばした足の先でキスをしていたアキラが、声を聞いてチラリとミサをうかがってきた。
口づけが進む中、時折、目が合う。
単位時間あたりの目線量が絶妙だ。
彼の目と自分の目の間には、「疼いている」器官がある。
「ス、スカートの中、覗こうとしてる、でしょ」
「こうしなきゃ、……できないから」
「ダメ、だよ。見せて、あげない」
見せてあげないのではなく、とても見せられない。
脚へのキスで身を捩らされるたびに、付け根が熱くヌメっているのがわかる。
余幅のあるフレアで本当によかった。
片足がそっと下ろされると、もう一方の膝にもキスをされた。今の一連の手順がもう一回か、と思うと、涙腺がゆるむ。
だが今度は、アキラはミサを見上げながら唇を進めてきたものだから、涙の分泌を許可するわけにはいかなかった。
スカートの中では、ミサの許可なく雫が分泌されていた。
喉が動いた。無意識のうちに、自分が生唾を飲み込んだことに気づいた。
膝頭に唇が触れる。
不世出の少年が、いきなりデロデロと舐め回してくるわけはない。
「んっ……、は……、あっ……、く、くすぐったい」
触れる度に吐息が漏れる。声帯も少し、震えてしまう。
くすぐったいにしては、内ももがざわめく。
アキラが薄布をはみながら、脛の方へ降りてきた。
我欲に流されず、シャワーを浴びたほうがよかったかもしれない。
アキラの唇がつま先へ近づいてくるほど、そんな思いに駆られた。
パンプスを脱いでから、それほど時間は経っていない。臭気の度合を訊きたかったが、どう言い方を変えてもロマンチックさに欠けるし、あまりにも恥ずかしくて言い出せない。
迷っていたらアキラの唇が足の甲に触れてきて、手の甲をはるかにしのぐわななきが脚を駆け上ってきたから、気にするどころではなくなった。
「ンンッ……!」
躊躇なく親指の付け根まで到達して、もはや息だとは言い張れない声が漏れ出てしまった。
足首とふくらはぎに添えられた手によって、うやうやしく捧げられた足が、ずいぶん持ち上がっている。
その伸ばした足の先でキスをしていたアキラが、声を聞いてチラリとミサをうかがってきた。
口づけが進む中、時折、目が合う。
単位時間あたりの目線量が絶妙だ。
彼の目と自分の目の間には、「疼いている」器官がある。
「ス、スカートの中、覗こうとしてる、でしょ」
「こうしなきゃ、……できないから」
「ダメ、だよ。見せて、あげない」
見せてあげないのではなく、とても見せられない。
脚へのキスで身を捩らされるたびに、付け根が熱くヌメっているのがわかる。
余幅のあるフレアで本当によかった。
片足がそっと下ろされると、もう一方の膝にもキスをされた。今の一連の手順がもう一回か、と思うと、涙腺がゆるむ。
だが今度は、アキラはミサを見上げながら唇を進めてきたものだから、涙の分泌を許可するわけにはいかなかった。
スカートの中では、ミサの許可なく雫が分泌されていた。

