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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第15章 AM10時の光景

「じゃ、俺行くね!」
「うん…。」
名残惜しそうに繋いだアズの手を離せずにいると、アズが私の頭を撫でながら優しく言う。
「今日は早い時間からサラに会えるから、ゆっくりしよう。また夕方ね。」
「うん…。」
「ほらっ、掃除行かないと怪しまれちゃうよ。」
「うん…。」
「サラ、頑張って。」
今にも泣き出しそうな私のおでこにアズがチュッとキスをしてくれた。
「これで頑張れる?」
「うん、ありがと。」
「んっ、いい子。じゃ、俺にも頑張ってのチューして。」
そう言って自分の頬を差し出してきたアズに、私もチュッとキスをした。
「じゃ、またあとで!」
「うん!アズ頑張ってね!」
残りのダンボールを回収したアズが、パッカー車に乗りこむ。
運転席から顔を出したアズが、またあとでね!と言って、あっというまに行ってしまった。

