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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第15章 AM10時の光景
楽しみにしていた火曜日は、すぐにやってきた。
昨日が休みだったアズは、かなりな確率で今日出勤してくるはず。
楽しみだなぁ。
9時から掃除を始めて、物を取りに行くふりをして、10時にバックヤードの扉から外を見てみた。
いつものパッカー車が見えて、その近くでアズがいつものように、ダンボールを回収していた。
やっぱりいつ見ても、かっこいい。
でも、朝のアズは午後のアズより、元気がない。
やっぱり朝早くから家を出て、仕事してるんだから、疲れるよね…。
そんなアズを見ていたら、ちょっと心配になってきてしまった。
会いに来てもらったり、わがまま言えないな。
そう思いながら覗いていた私の視線にアズが気付いて、いきなりこっちを振り返った。
やばい!!見つかった!!
私を見つけたアズは、すごくビックリしている。
でもすぐに優しい笑顔になって、私に手招きした。
「星野さんは、覗きが趣味なんですか?サラ、外は誰もいないよ。出ておいで。」
優しくそう言われて、私は外に出た。
「サラ…どうしたの?こんな時間に。ビックリしたよ。」
「今日は掃除だから、朝出勤なんだよ。朝のアズを内緒で見たかったから、言わなかったの。ごめんね。」
「あぁ、朝からサラ見れるなんて、テンションあがった。今日は誰もいないから、こっち来て。」
そう言って、アズが死角になっている喫煙所に私を連れていく。
今日は誰もいない静かな外。
歩いてる人達からも見えないその場所でアズに抱き締められた。
「サラ、少しだけ…。」
そう言ったアズの唇があっというまに、私の唇を塞いだ。
いきなりのアズのキスは、すごく激しくて、私はドキドキが止まらなかった。

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