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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第12章 アズの過去

「待って、サラ!いつ俺がサラとの事、遊びだって言った?俺はサラの事本気だって、どうしたら伝わるの?」
「アズ…。」
「ねぇ、どうしたら、信じてくれるの?」
「……。」
「旦那さんから、無理矢理でもサラを奪いたいよ。それとも、奪いに行ったら信じてくれるの?」
アズの言葉に胸が傷んだ。
私、自分の事しか考えてなかった…。
アズが、どんな気持ちで、私を好きって言ってくれたかなんて…。
私よりも、ずっとずっと辛いはずなのに…。
「アズ、ごめんなさい…。」
「謝らなくたっていいよ。でも、俺は嘘はついてないから。サラを愛してるし、遊びなんかじゃないから。それだけ信じて欲しい。」
真剣なアズの顔。
瞳はキラキラと潤んでいるけど、真っ直ぐに私を見つめていた。
それは、嘘ひとつない澄み切った綺麗な瞳だった。

