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第6章 初恋の人

付き合って3年。このまま結婚するかもしれない。
だけど、燃え上がるような、あんなに恋した人にはきっと勝てない。
子供だったとはいえ、大好きだった初恋の人。



「いいじゃん。もっと乱れて俺だけの美月を見せてよ…」



「はぁっ……ね、桐谷さんっ…」



「ん？」



「私のこと好き？」



「うん、好きだよ。愛しているよ。」



私の過去の事件を知ったらきっとそんな台詞言えなくなる。
こんな愛おしい目なんかで見ないで
汚らわしいという目で見つめてくるに違いない。



こんな私を愛してくれるのはきっと、礼人しかいない。