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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第22章 "罠"



「キンッ…キンッ…キンッ…キンッ…キンッ!!」


総司の三段突きと、瑠衣の二回の突きを全て受け止めた忍……


「受け止められましたか…」

「そうですね」

高速の五段の突きを、全て受け止める人間が居るとは、流石に驚きである・・・


「ふふ…
良い筋だが、それで終わりか?」

不敵に笑う忍、覆面をしているので目しか見えないが、その目が笑っているのがはっきり分かる。

「はぁ…
仕方が無いです…
本当は"鬼"用ですが…」

刀を二本持ったまま、また忍に向かっていく
勿論考えがあるから……

「無駄な事を…」

やはり簡単に受け止められてしまうが…

「そうかな?」

鍔迫り合いのまま、懐の符を忍に投げつけた!!

「…!!!!!」

符は直ぐに広がり、八陣結界となし、忍を縛する!


「奥の手だよっ!!」

瑠衣はそのまま、動けない忍の心の臓を狙い突きを放つ!!

「ぐぐぐっ!!」


『ドスッ…!!』


突きが入る僅かな瞬間に、結界が崩れた!!

瑠衣の突きは、ギリギリでズレて、忍の左胸に突き刺さっている……


「結界を壊すとは…」

瑠衣すらも少々驚きを隠せない…

そのまま円月輪を振られ、反射的に刀を引き抜き、後方へと下がる。


「全く‥化け物でも相手してるのか自分は…」

あの傷で、まだ重い円月輪を持って動けるとは…

「くそっ!!
分が悪い、今日は此処までだっ!」

忍は胸を押さえながら、懐から閃光玉を取り出して此方へ投げる!!


「「!!!!!」」


眩しい光に少々目が眩んでいる内に、忍は飛び去り気配は完全に消えた・・・




「ふぅ…
なんだかとんでもないのが出て来ましたね…」

「全くです…」

やっと目が馴染んだ所で辺り見回すが、忍の血は見事に瑠衣が突き刺した所で止まっている…
これでは後すらも追えない。

「やられましたね」

総司も血の跡を見て、追う選択は諦めた様だ。

「三段突きに結界符、全て破られるとは…
自分ですら少し凹みます…」

「本当ですね…
三段突きを避けられる人なんて、私も久々に見ました」

「自分も結界符を破る人間なんて、久々に見ましたよ…」



((本当に人間技か?))


総司と瑠衣、二人共にあの忍に対して思う所は同じである・・・・・
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