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【マスクド彼女・序】
第2章 前日【楽園からの誘い】

試験を終え、午後二時。
大学構内のカフェテラスで、正直は緩和した空気の中に身を置いた。
「はあ……」
しかし、試験を終えホッとしたのも、やはり束の間。彼とて悩ましい幾つかの事象を、それなりに持ち合わせているようだ。
そんな時――。
「酷え、頭――ボサボサじゃん」
ポンと頭を小突かれ、正直は顔を上げる。
見ると其処に立っていたのは、三嶋という男。正直と同じゼミであり、入学した頃からの悪友。所謂、腐れ縁というやつであろう。
「えっ――そんなに?」
期せずして寝癖を弄られた、正直。慌てて鞄から手鏡に取り出すと、慌てて前髪を整えようとする。
そんな正直を尻目に――
「そんなことよりさ。今夜、女子大と合コン仕込んだけど――行かね?」
三嶋はそんな話を持ち掛け、ニヤッと口元に笑みを浮かべた。
大学構内のカフェテラスで、正直は緩和した空気の中に身を置いた。
「はあ……」
しかし、試験を終えホッとしたのも、やはり束の間。彼とて悩ましい幾つかの事象を、それなりに持ち合わせているようだ。
そんな時――。
「酷え、頭――ボサボサじゃん」
ポンと頭を小突かれ、正直は顔を上げる。
見ると其処に立っていたのは、三嶋という男。正直と同じゼミであり、入学した頃からの悪友。所謂、腐れ縁というやつであろう。
「えっ――そんなに?」
期せずして寝癖を弄られた、正直。慌てて鞄から手鏡に取り出すと、慌てて前髪を整えようとする。
そんな正直を尻目に――
「そんなことよりさ。今夜、女子大と合コン仕込んだけど――行かね?」
三嶋はそんな話を持ち掛け、ニヤッと口元に笑みを浮かべた。

