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大きくなったら、父上様のような素敵な男のお嫁さんになりたいー
こんばんは。

 ムミョン、照れていましたが、こんな科白を愛娘から言われて嬉しかったでしょうね。

 それにしても、紅順ちゃんは健気です。
 父王に
ー母と別れることになっても、宮殿に帰りたいか?
 と言われた時、咄嗟に父に返した言葉は、幼いなりに精一杯考えたものでした。
 あの時、英宗は紅順が心から望むなら、娘だけでも連れて帰ろうと思ったのです。

 しかし、紅順は考えました。
 もし、ここで自分だけが一人、先に戻ったら、翠翠楼に残った母はどうなる?

 英宗が言ったように、紅順は国王のただ一人の御子ですが、セリョンは王妃という立場でも、生粋の王族ではありません。
 王が王妃のあまりの頑なさに愛想を尽かした時点で、もう宮殿には戻れず、居場所を失うことになります。
 しかも、セリョンはまだ王子を生んでいません。
 ある意味、王妃とはいえ、セリョンの立場はまだ不安定でもあるのです。

 紅順王女はもちろんまだ幼児ですから、そんな難しいことまで考えたわけではありませんが、何故か、このとき、母だけを残してここを去ってはいけないと強く感じたのでした。
 
 王女なりに気を遣って考えたわけですね。

 王女は自分が女児として生まれたことで、母が辛い想いをしているのも漠然と感じていました。
 うーん、跡取りは確かに大切ですが、いじらしい娘のためにも早くに和解すべきところですね。 

 
[作成日]2020-06-26
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