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縣様のおうちには今、お二人の居候様…良い言い方をすれば、ホームステイのお方がおられます。
司様と絹様ですね。
…戦後の混乱期、貴族制度も廃止され、配給もままならないはずなのに二人も居候を預かって、随分余裕があるなあ…と思われる方も多いかと存じます。

縣家では家業の鉱業の羽振りが良いこと、そして密かに進めていたサイドビジネスの（！？）ダイヤモンド掘削が当たり始めていたことなどが富裕の理由なのですが、何よりご夫妻の博愛と親切の精神のなせる技なのでしょう。

英国の大ヒットドラマ「ダウントンアビー」でも、クローリー伯爵家では親戚のローズ嬢を何年も預かり、ダウントンアビーからお嫁に出したほどです。
もちろん生活費などはローズ嬢のご実家から受け取っていなかったに違いありません。
私たち庶民からすると、到底考えられないことですが、こういった経済はもちろん精神の豊かさ…客人を大切にもてなす心、余裕、そして優雅さに私は一番惹かれるのです。

縣家の居候の方々も当主夫妻の博愛と親切と優雅な精神で、居心地良く過ごされていることと思います。

…そして縣家の居候様はこの屋敷内で恋に落ちることが通説になりつつありますが…
絹様と薫様の微妙な距離感はどうなるのでしょうか…？

甘酸っぱく切ない恋の（？）おはなしを絡めて描いてゆきたいと思っております。

少しでも楽しんでいただけましたら幸いです(*´꒳`*)


雪 碧子

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