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雪 碧子さんの作者ニュース
ファミリーヒストリー⁈
元日に私の実家で両親と食事した時のこと…。
昔の想い出話になり、母が不意に
「私は上海の日本人租界に生まれて終戦の年まで上海で育ったのよ」
と言い出したのです。
私はびっくり仰天。
「え〜!?お母さんが中国で生まれたのはなんとなく聞いてたけど、満州じゃなかったっけ?」
「ううん。上海よ。
パパが上海の南京ロードで写真館をやっていたの。
そこは日本軍とも取引をしていたからカッコいい将校さんがたくさんお店に来てね〜。
お菓子やおもちゃなんかを持って若い将校さんがよく遊びに来たの。
お母さんのことをすごく可愛がってくれたのよ」
…ちょっと…そんな小説のネタになりそうなこと…もっと早く教えて欲しかったよ…お母さん…。
あとは…
「パパは長谷川一夫ばりにハンサムだった」
だの
「終戦後の引き揚げ船は一等室だったから毎日ご馳走ばかり出て食べきれなかった」
だの
「来る日も来る日も甲板からは海しか見えなくて退屈だった」
だの、繰り出される話はのどかなものばかり…。
よくドキュメンタリーで見る終戦後の悲惨なエピソードとは真逆で、終戦話しは一括りにはできないのだなあ…としみじみ思いました。
しかし、日本に帰国してからの母一家はなかなかに波乱万丈な朝ドラばりのヒストリーを刻むことになるのですが、それはまた別の機会にお知らせできたら…と思います。
我が家の小さなファミリーヒストリー…。
私が中国的なものに惹かれる根源はここなのかな…としみじみ感じた出来事でした。
昔の想い出話になり、母が不意に
「私は上海の日本人租界に生まれて終戦の年まで上海で育ったのよ」
と言い出したのです。
私はびっくり仰天。
「え〜!?お母さんが中国で生まれたのはなんとなく聞いてたけど、満州じゃなかったっけ?」
「ううん。上海よ。
パパが上海の南京ロードで写真館をやっていたの。
そこは日本軍とも取引をしていたからカッコいい将校さんがたくさんお店に来てね〜。
お菓子やおもちゃなんかを持って若い将校さんがよく遊びに来たの。
お母さんのことをすごく可愛がってくれたのよ」
…ちょっと…そんな小説のネタになりそうなこと…もっと早く教えて欲しかったよ…お母さん…。
あとは…
「パパは長谷川一夫ばりにハンサムだった」
だの
「終戦後の引き揚げ船は一等室だったから毎日ご馳走ばかり出て食べきれなかった」
だの
「来る日も来る日も甲板からは海しか見えなくて退屈だった」
だの、繰り出される話はのどかなものばかり…。
よくドキュメンタリーで見る終戦後の悲惨なエピソードとは真逆で、終戦話しは一括りにはできないのだなあ…としみじみ思いました。
しかし、日本に帰国してからの母一家はなかなかに波乱万丈な朝ドラばりのヒストリーを刻むことになるのですが、それはまた別の機会にお知らせできたら…と思います。
我が家の小さなファミリーヒストリー…。
私が中国的なものに惹かれる根源はここなのかな…としみじみ感じた出来事でした。
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