この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第12章 希求の春
泉夏の膝は、既に大きな黒い染みが出来ていた。
無限に流れる涙がそうさせていた。
「勿論。勿論…先生」
「龍貴に…怒られない?」
強ち冗談でもない風に問われる。
こんな時にでもそんな事を気にするなんて。
でも、とてもあなたらしい-泉夏は泣き笑いの顔で言った。
「そんな小さい事、いちいち気にするようなひとじゃないし。…そもそも先生。私、本当に龍とは昔も今も、付き合ってはいないし」
-鋭い振りをしないで。
泉夏は囁く。
厳密には今は少し、違ってきてはいるけれど-でも、真実だった。
そう?-秀王は静かに笑った。
きっと全部分かっていて-それでも知らないふりをしてくれている。
更に涙で濡れる泉夏の頬に、秀王の左手が伸びた。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ