この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋愛無双ーレンアイムソウー
第2章 初デート
「お待たせ」
結子が着替えてリビングに入って来た。
「それで良かったわね」
蘭がアゴを触りながらそう言うと
結子は一度自身を見下ろした後
蘭と恵に不安げに視線を動かす。
「やっぱりさぁ…」
「結子!…私のセンスを疑うの?」
恵がわざと低い声を出すと
結子は手を左右に振る。
「いやいや、疑ってなんか…」
「じゃあ大丈夫よねそれで」
「だ、いじょうぶ…」
「良かった~じゃ早速化粧しようね」
恵は可愛い声を出してそう言うと
手際良く化粧をしていく。
しばらくして恵の手が止まった。
「しゅ~りょ~」
「じゃ次は私の番ね。軽く巻くわよ」
蘭が弾力ある泡を手のひらで潰してから
結子の髪に揉み込んでいく。
毛先から15センチ位のところ迄を
アイロンで巻いている様だ。
真っ直ぐな髪が蘭の手によって
どんどん変わっていく。
「よし、出来た。どうかしら?」
そう言われて結子は鏡を見つめる。
「うわ……」
先日のNaturalでの撮影の時と違って
化粧も髪型も控え目だが
結子の良さを輝かせる様な出来だ。
「良い感じね」
「ね~化粧する時いつも
こんな風にすればいいのにぃ~」
蘭と恵が満足そうに言っていると
結子の携帯が鳴って着信を報せる。
画面にはこの一週間よく見た名前。
「もしもし?」
「あっ結子さん。俺ですけど」
「どうしたんですか?」
結子は時計を見つめながら尋ねるが
まだ約束の時間ではなかった。
「それが…そのー…
時間まであと30分ありますけど…
俺楽しみすぎて…もう着いちゃいました」
「えっ!もうですか?!」
結子が驚いた声を出すと
山中は慌てた様に早口で話し出す。
「いやっ俺の事は気にせず
結子さんは準備出来たら降りてきてくだ…」
「もう大丈夫なので降ります!」
「えっ…」
「あ、あと5分待ってて下さい。では!」
結子は電話を切って蘭と恵を見る。
「もう出なきゃ!」
走って部屋へ行き、上着と鞄を持って
玄関から蘭と恵に向かって声を出す。
「いってくるねー」
靴を履いていると蘭と恵が玄関へ来て
同時に声を出した。
「「いってらっしゃい」」
「いってきます!」
結子はバタバタと家を出た。
蘭と恵がニヤリとしてるのも知らずに。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


