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eyes to me~ 私を見て
第52章 サプライズパーティー

「気になる~」
美名が綾波の頬を指でなぞる。
綾波は妖しい笑みを浮かべて低く囁いた。
「ベッドの中で話すのがいいか……?」
「――もっもうっ……退院するなりそんな事ばっかり!少しは大人しくしてたらどうなんですかっ」
「無理だ」
「あっ……」
熱い唇が首筋に触れて、長い指で撫でられてゾクリと甘い物が込み上げる。
髪を横に流しながら露になる耳元に触れる寸前まで唇を近付け、美名が好きで堪らない低い声でまた囁く。
「……お前が側に居るのに……抱きしめないでいられると思うか?」
「や……くすぐった……」
「まだこれはくすぐったいか?……じゃあ……その気になる触れ方をしてやろうか」
「や……やっ」
綾波は後部席で美名を倒し、首筋に悩ましく舌を這わせ始める。
「ちょ……剛さっ」
美名は、運転手の田仲を気にするが、車中で事に及ぶのはよくあるので、全く気にしていない様子で車を走らせて居る。

