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eyes to me~ 私を見て
第52章 サプライズパーティー



「――おい」

 美名は、低い声で何回か呼び掛けられ、やっと正気に戻る。
 綾波が呆れた様に見ていた。

「一人で百面相する趣味がお前にはあるのか」
「えっ!?」

 美名は思わず頬を押さえた。

「話は終わった。後は出来上がりを待つだけだ……さあ、帰るぞ」

 美名の肩を抱くと、店員に会釈をする。

「ありがとうごさいました」

 店員は、二人が車に乗り込み走り出すまで礼をして見送った。
 綾波は肩を抱いたまま、美名を見つめている。
 恥ずかしくて目を逸らすと、顎を掴まれて正面を向かされた。

「気に入らないのか?」
「ち、違うよ!凄く嬉しい……」
「そうか……良かった」

 頭をクシャリとされ、こそばゆさが心地よい。



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