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ガーディスト~君ヲ守ル~
第16章 《番外編》死んでもストーカーする男(後編)
「つばきさぁ…」

「ん?」

「無理してない?」


突然真剣な表情で美夏が聞いてきた。
つばきは紅茶をコクンと飲むと、静かにカップを皿の上に置いた。


「無理はしてないよ…だけどやっぱりちょっと寂しいかなぁ」


つばきは切なく微笑する。


(あたしが生霊のままつぐみさんに憑依してた時は、目覚めればいつもゆーじがいた。いつも隣であたしを見守ってくれた。だけど今はあたし以外の人を見守るゆーじを見なきゃいけない…。正直「あなたを守ります」って、あたしの前で他の女性に言って欲しくない。それが例え仕事でも…)


「女性の依頼人にヤキモチ焼いちゃうのって変だよね…」

「う~ん、わからなくもない」


つばきはハァッとため息をついた。


「村上さんって、奥手でしょ? つばきから積極的にいかないと、なかなか進展しないんじゃないかなぁ」

「え? あたしから? どんなふうに?」

「今度2人っきりになった時に、抱きついてキスするとか」

「ええええっ!!」


思わず叫んでしまった口を慌てて押さえるつばき。


「無理だよ、そんなの!」

「それくらい積極的にいかないと、いつまでも今のままだよ?それに他の依頼人の女性にとられちゃうかも?」


つばきの脳裏に青木綾や薄井冴子の顔が浮かんだ。
どちらも美人だ…。


「いやいや、あたしはゆーじを信じてるもん」


つばきは頭を横に振った。


「ま、どうするかは…あなた次第!」


(美夏…それ古いと思う)


「んじゃ、あたしは今からバイトだから先行くね」

「あ! 美夏、そのことなんだけど、うっかりまもちゃんに喋っちゃって…」

「ん? ああ、いいよ~別に」

「内緒だったんじゃないの?」

「ううん、知られたならそれでいいや。あいつ、デートしようってウザイんだよね。メールも何通もくるし…ほんとウザイ」


(ま、まもちゃん、可哀相…)


「わかった。じゃあ、バイト頑張ってね」

「つばきもね!」


自転車に乗って走って行く美夏の姿を、つばきは窓から見送った。



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