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ガーディスト~君ヲ守ル~
第15章 《番外編》死んでもストーカーする男(前編)
「あの匂いはやばいわ…コーヒーまずくなる」


まだ周辺に匂いが残っていたので、つばきは事務所の窓を少し開ける。
その時、事務所の扉をノックする音が響いた。


「はいどうぞ!」


つばきが声をかけると、静かに扉が開いた。


目の前に現れたのは背筋をピンと伸ばし、白いスーツを上品に着こなした20代後半くらいの女性だった。


黒髪は一つに束ねられ、タイトスカートからはスラリとした美脚がのぞいている。
なにより瞳が大きく顔立ちがはっきりしていて、『知的美人』といった印象を受けた。


その美しい顔とボディに圧倒され、つばきはしばし呆然としてしまう。


「あの」

「あっ…はい! すみません! えっと…こちらに来るのは初めてですか?」

「ええ」


女性はオドオドするつばきを厳しい目で見つめた。


「あなたが対応するのかしら?」


凛とした声で、女性は言った。


「あ、あたしは案内するだけで…」

「私は無駄な時間は使いたくないの。すぐにボディーガードの人を呼んでくれる?」


女性は上から目線な言い方でつばきを睨んだ。


(こ…こわっ…)


「申し訳ございません。私が相談を承ります、どうぞこちらに」


見かねて圭吾が応対する。
途端に女性の口許は緩み、柔らかい表情に変わった。
つばきはそれを見逃さない。


(なにその変わり用!)


つばきはムウッとしながら給湯室に向かった。



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