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ガーディスト~君ヲ守ル~
第12章 慈愛
「ハル、俺は一緒にはいけない…
 お前との約束は守れない」

「…祐…司…くん…」


警官の瞳から、一筋の涙がこぼれた。


「ボクは…ボクは、また一人なの…?」


祐司は首を横に振り、そして顔を仰いだ。
つられるようにハルも体を起こし上を向く。
そこには優しい顔をした、ハルの母親の魂があった。 


「母さん…どうして…」

「ハル、お前は悪霊になりかけていた。憎しみで記憶さえも塗り替えられていた」

「……嘘だ…」

「確かに憎しみもあっただろう…でも愛情も確かに存在したはずだ」

「嘘だ……」


頭を抱え混乱するハルに、ふわっと暖かいものが触れた。


『ハル…』


ハルの母親は優しくハルを包み込んだ。


『あなたを苦しませて、ごめんね…』

「母…さん…」

『あなたを憎んでしまったのは、自分の弱さから…
でも私はあなたを復讐のために産んだんじゃない…』

「…っ…」

『信じて…ハル。
 私の愛する息子…』 


その時。
警官の体から、スウッとハルの魂がゆっくりと抜け出した。
ハルの魂は青白く光り、姿形がはっきりしている。


「それが、あなたの本当の姿なんですね」

圭吾がボソッと呟いた。
ハルはコクンと頷く。


『ボクは長い間…夢を見ていたような気がするよ…』


そう言いながら、ハルは初めて穏やかな表情を見せた。



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