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ガーディスト~君ヲ守ル~
第8章 過去
女は祐司の首に腕を回した。


「英司さんの息子がどんな子か見たかったの…」


そう言いながら、女は顔を近づけてくる。
祐司は女の腕をふり払おうとしたが、なぜか身体が金縛りにあったように動かない。


「やめっ…」


女の唇が、祐司の唇を覆った。
舌がにゅるりと入ってきて、嫌悪感が全身に広がった。
祐司は強く目をつぶる。


「フフ…かわいい」

女は舌先で、祐司の首筋をなぞった。


「…っ」


苦痛に顔を歪ませる祐司。
その時、玄関のドアが勢いよく開いた。


「…何を…している…」


声の主は祐司の父親、英司だった。
英司は目の前で起きている状況に、目を疑った。

祐司の口の周りについた口紅を確認すると、英司は怒りの矛先を祐司に向ける。


「またお前はオレの邪魔をするのかあ!!」


バキッ!


祐司は左頬を殴られる。
胸倉を掴まれ、何度も何度も殴られた。


「かっ……は…」

ポタポタと鮮血が床にこぼれ落ちた。


「もういいんじゃない?」


腕組みをして冷静に見ていた女が口を開く。
英司は最後に床に倒れ込んだ祐司の髪を引っ張り、

「クズが…」

と吐き捨てた。


女はクスクスと笑い、祐司の耳に囁く。


「また遊ぼうね…ユ、ウ、ジ、くん」


ぼんやりとする視界に2人の姿が見えなくなった時、祐司の心に静かに殺意が芽生え始めた。




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