この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ただそこに君がいた
第2章 いつからか
だけどたまに、道端なんかで会えば
『よー、元気か?』
『あれ、久しぶり。あんた、また背が伸びたんじゃないの?』
何の気なしに話もするし
『そーか?お前こそ少しは伸びたかもな、その短けぇ髪の毛。…他は全く、成長してなさそーだけど。』
『うっさい、しばく!』
笑って悪態もつく。
『でも珍しいわね、春季がこんな日に出歩くなんて?』
『ふあぁぁ…駅まで迎え。彼女。超だりぃ。』
『へー…エラいじゃない!あんたいっつも、雨の日はひきこもるのに。』
『ほんとにな…マジで雨だけはクソ嫌なんだよ。こんだけ文明発達しておいて、一方向からの防御しかなさない傘とかな。どんな達人がさしたって濡れんだよ。足元とかただの無防備なんだよ。見ろ、家出てたかだか10分ちょいのオレの足っ!靴下まで染みやがって!既に靴ん中ビチョビチョだよ!なんっなんだよ!』
『あーはいはい…雨ごときで女々しい男ねぇ。』
『マジ最悪…っ!送り終えたら、ソッコー帰って寝てやるね!…で、そーいう一夏は?』
『あたしは稽古!これでもまだ続けてんのよ、薙刀。』
『おーマジか…つか、師範ってまだ生きてんの?あの鬼バ…いや、クソクソ鬼ババ師範はよ。』
『あはは…もう、あんたまだそんなこと言ってるの?全然元気に決まってるじゃない!…っと、もう行かなきゃ。じゃあね!』
『おー。』
しばらく話して自然に別れる。
そんな、普通すぎる間柄。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


