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それでも大好きなんだーっ!
第4章 お、お母様Σ(゚Д゚;)

『寝てた…よな。ごめん…』
夜中だからか、小声な翼。
元気なさげに聞こえる小さな声は、あの後 何かあったのではないかとうさこの不安を煽る。
「昼間寝過ぎちゃって…起きてました!」
不安を悟られないよう、うさこは大き過ぎる程の元気な声で答える。
『そっか……今日はごめん』
翼が小さく笑ったのは電話口でもわかる。でも…
「つーくんが謝ることなんて、何ひとつないのに!何で謝ってばかりなんですか」
戯けた口調で言いながらも、うさこには計り知れない翼の心境に胸が痛くなった。
(何て…言ってあげればいい?どうすれば……?)
うさこは、テーブルの上に広げたままになっていた大学ノートの端を握り締める。
”つーくん拉致計画”
デカデカとそう書かれたそのノートは真っ白のままで…
「今、お家…ですか?」
『うん』
やっぱり…
つーくんはお母さんを見捨てられない…
わかっていたけれど、うさこの心を真っ黒な靄が覆っていく。
「明日、会えますか?」
思い付きで聞いた言葉。
だけど、短い時間でもあの家から連れ出したいとうさこの心が焦る。
『午後からまたバイトなんだ。でも、午前中は……寝てる、かな……』
寝てる…
疲れて寝てるのかもしれない。
でも、含みある翼の言い方に、不安と焦りと…自身の無力さから、うさこは黙り込んでしまった。
夜中だからか、小声な翼。
元気なさげに聞こえる小さな声は、あの後 何かあったのではないかとうさこの不安を煽る。
「昼間寝過ぎちゃって…起きてました!」
不安を悟られないよう、うさこは大き過ぎる程の元気な声で答える。
『そっか……今日はごめん』
翼が小さく笑ったのは電話口でもわかる。でも…
「つーくんが謝ることなんて、何ひとつないのに!何で謝ってばかりなんですか」
戯けた口調で言いながらも、うさこには計り知れない翼の心境に胸が痛くなった。
(何て…言ってあげればいい?どうすれば……?)
うさこは、テーブルの上に広げたままになっていた大学ノートの端を握り締める。
”つーくん拉致計画”
デカデカとそう書かれたそのノートは真っ白のままで…
「今、お家…ですか?」
『うん』
やっぱり…
つーくんはお母さんを見捨てられない…
わかっていたけれど、うさこの心を真っ黒な靄が覆っていく。
「明日、会えますか?」
思い付きで聞いた言葉。
だけど、短い時間でもあの家から連れ出したいとうさこの心が焦る。
『午後からまたバイトなんだ。でも、午前中は……寝てる、かな……』
寝てる…
疲れて寝てるのかもしれない。
でも、含みある翼の言い方に、不安と焦りと…自身の無力さから、うさこは黙り込んでしまった。

