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MY GIRL
第6章 涼太
舌が滑り込んできて、逃げるあたしの舌を強引に絡め取られて。

「…っは、んん…っ」

逃げれば逃げるほど、舌が深く絡まった。

「…っ、んゃ…」

頭がぼうっとして、何も考えられなくなって…

やめて。

やめて、やめて…っ

ちゅく、と唇を離され、唾液を繋いで離れる涼太先輩。

あたしを見つめて口角を上げる。

「…顔エッロ。めちゃくちゃ可愛い…」

思わず涙が滲んだ。

「…ううう〜」

「…え?」

「嫌です…涼太先輩いやあ…」

「ええっ…」

「あたしは大樹のなんですぅ…」

「…っ、ごめん泣かんとって…っ」

慌てて涙を拭ってくれる涼太先輩。

「ごめん俺が悪かった。ちゃんと順序踏まなあかんよな、いきなりキスしてごめん、ごめん…っ」

唐突に一気に関西弁が入った涼太先輩の言葉に。

涙が一気に引っ込んだ。

ぱちぱちと瞬きをして、身体を起こそうとすると、涼太先輩が手伝ってくれてゆっくりと身体を起こした。

「…そうやよな、いきなりキスはあかんよな。びっくりさせたな、ほんとごめん…」

「涼太先輩、関西弁…」

「…ああ。俺元は大阪の人間やねん、京都と大阪混じってるっちゅうか。普段は標準語で喋ってるんやけど」

「そうなんですね!お引越しですか?」

「…ああ、まあ」

ちょっと引っかかりがあったけど、頷いた涼太先輩。

「…いや、ほんとごめん。美咲可愛くて…。ちょっかい出したなってん」

「ちょっかいの域が越えてます…」

「せやな、ごめん」

あっさり謝ってくれた涼太先輩。

「しかも身体しんどい時に尚更ごめん」

「…涼太先輩もちゃんと怪我手当てしないと。ばい菌入っちゃう」

「せやな…消毒するわ、頭も」

立ち上がって歩いていく涼太先輩を追う。

すると足音が近付いてきて、保健の先生が入ってきた。

「吉岡さんお待たせ…って、あら?立石くん」

「…どうも先生。ちょっと体育で怪我したんで、消毒してもらっていいですか」

「あら〜酷い。ちょっと待っててね、吉岡さーん!待たせてごめんね、これお腹に貼ってなさい、身体温めておこうね」

「わざわざありがとうございます先生…」

「落ち着くまで寝てていいからね」

優しい先生の言葉にほっとする。


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