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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第12章 李家の御曹司

「玩具だなんて、思ってはいない。ただ、僕は君のことを好きで―」
「好きだから? だから、私にもあなたを同じように好きになれとでも?」
それこそがとんだ思い上がりであり、我が儘だということが判っていないのだ。
「一度で良い。一度だけでも逢ってくれ」
腰に回された男の両手に力がこもった。ウォンジュンが抗うキョンシルを軽々と持ち上げた。外見はいかにもひ弱そうなのに、予想外の力だ。難なくキョンシルの身体の向きを変え、真正面から抱きすくめる。
「好きだから? だから、私にもあなたを同じように好きになれとでも?」
それこそがとんだ思い上がりであり、我が儘だということが判っていないのだ。
「一度で良い。一度だけでも逢ってくれ」
腰に回された男の両手に力がこもった。ウォンジュンが抗うキョンシルを軽々と持ち上げた。外見はいかにもひ弱そうなのに、予想外の力だ。難なくキョンシルの身体の向きを変え、真正面から抱きすくめる。

