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例えば、こんな...
第6章 バレンタイン企画

そこから二呼吸、ゆっくり伸ばされた右手に左手を取られる。
「い……一緒、に……入って……さぃ」
……ね、ソレ誘ってる?
イヤ違う
風呂に、か
瞬時に浮かんだあらぬ願望。
「どう、したの?」
一度だけ勝手に入れた事はあるが、後は強固に断られ続けていた。
……何があった?
「あ、あの……入浴剤……」
「うん?」
「チョコ、に……したんです」
は?
入浴剤、チョコ?
…………
ねぇ、真純
それ、誘ってるでしょう?
どんなに違うって言ってもイカガワシイ事、するよ?
俺の事、分かってるよね?
「チョコの味、するの?」
「いえ、あの……香りと色だけ、らしいです」
俯いて応える真純は首も手も見える所全部が赤い。
「らしい?」
「あ、の……千佳ちゃん、が……」
「勧められたの?」
「……はい」
……道理で。
「一緒に入れるの嬉しいけど、間違いなくチョコの香りの中で真純を食べるよ?」
ビクンと華奢な肩が竦む。
「その覚悟があるから、入れたんだよね?」
「…………」
長く思える沈黙の後、真純が俯いたまま小さく頷いた。
一気に気分が上がる。
「……そう。じゃあ、一緒に入ろっか」
「い……一緒、に……入って……さぃ」
……ね、ソレ誘ってる?
イヤ違う
風呂に、か
瞬時に浮かんだあらぬ願望。
「どう、したの?」
一度だけ勝手に入れた事はあるが、後は強固に断られ続けていた。
……何があった?
「あ、あの……入浴剤……」
「うん?」
「チョコ、に……したんです」
は?
入浴剤、チョコ?
…………
ねぇ、真純
それ、誘ってるでしょう?
どんなに違うって言ってもイカガワシイ事、するよ?
俺の事、分かってるよね?
「チョコの味、するの?」
「いえ、あの……香りと色だけ、らしいです」
俯いて応える真純は首も手も見える所全部が赤い。
「らしい?」
「あ、の……千佳ちゃん、が……」
「勧められたの?」
「……はい」
……道理で。
「一緒に入れるの嬉しいけど、間違いなくチョコの香りの中で真純を食べるよ?」
ビクンと華奢な肩が竦む。
「その覚悟があるから、入れたんだよね?」
「…………」
長く思える沈黙の後、真純が俯いたまま小さく頷いた。
一気に気分が上がる。
「……そう。じゃあ、一緒に入ろっか」

