この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
片想いの行方
第26章 交差する想い
すると

蓮くんがふいに、あたしに視線を向ける。


「…………?」


その表情は、さっきとは違って……蓮くんは、一瞬悲しい顔をした。

………?

蓮くん……?

その切ない瞳を見つめ返すと、蓮くんはまたヒメの方に顔を戻して

静かに口を開く。



「……ヒメ…… お前、何がしたいんだよ。

これ以上、優香も……

香月の事も、振り回すんじゃねーよ」


「…………!!」



い、今なんて言ったの……?

蓮くんの言葉に、思考が追いつかない。

……混乱したまま、隣りをそっと見ると

ヒメはベンチに座って腕を組んだまま、蓮くんを見上げていた。


「……俺は、誰も振り回してなんかいねぇ。
お前の勘違いだ」

「………!」


ヒメの返事で、蓮くんはみるみる表情を歪ませていく。

そして、恐ろしく低い声になった。


「お前がそんなんだから……!
優香が困惑するんだよ。
俺のいない間に何度も誘いやがって……」

「………!」

「言いたい事があるなら、優香じゃなくて直接俺に言えよ!」


蓮くんの今の言葉に、あたしはピクッと反応した。

……ヒメが……何度も誘ってる……?


拳を握りしめてヒメを睨みつける蓮くんを見て

ヒメはふっと笑った。



「……蓮。

お前、何も分かってねーな」
/798ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ