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~散花~
第32章  朝見

「おもてをあげよ」

息がかかるほどの近さで命令される。

玉蘭は口を固く引き結んで目を上げた。

皇太后が、そこに立っている。

金銀の簪を高髻に挿し、耳には玉の環。首筋や胸元をなまめかしく開いて着こなした真紅の繍衣は、まるで燃えさかる焔のようだ。

「ふむ……」

皇太后が眉を寄せた。

「どこかで見た顔だったか」

(え…?)

玉蘭は耳を疑った。

どうやら皇太后は、半月前の仕置きの相手が玉蘭だとは気づいていないらしい。

皇太后にとって、言い掛かりをつけられた娘を虐げるのは単なる暇潰し。

その娘の顔も名も興味はなく、覚える手間すら取る気はないのだ。




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