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~散花~
第29章  入内

「さぞやお疲れでございましょうが、夕餉の間へお越し願えますか。帝よりの賜餐がございます」

「し…さん?」

「帝が御自身の御膳を後宮の者に下賜あそばすことです。本日の夕膳は、琳夫人さまをご指名なさいました」

来てみればわかりますよ、と呂栢に言われ着いていくと、部屋の中央に据えられた長台盤に100品以上の料理が並んでいた。




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