この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
近くて甘い
第49章 逃げ道
「既婚者が、何を言っているんですか…。もう遅いですから、夫の元に帰ったらどうですか…?」


「……夫なんか…私構ってくれないし…関係だって冷めきってる…。別れてるも同然よ…」



そう言って恵美は少しだけ要から視線を外した。



「………僕との事は…遊びだったんですか…」



淡くて苦い…


若かった日の出来事…



「そんなっ…遊びだなんてっ…」


「なら…なぜっ…なぜ僕を捨てて結婚なんか…っ」



グッと唇を噛んだ要は、半ば強引に恵美を自分から引き離した。




「………ごめんなさい…」


「飽きたなら飽きたと…そう言ってくれれば僕は──」


「──あなたは生徒だったのよっ…!」



ハラりと恵美の頰に涙が伝った。



何を今さら…



そんな事は、今言わなくても、その当時から分かっていたことだ…



「私、怖かったの…。年下で…しかも生徒の要くんに、溺れていく自分が…」



細くて柔らかい髪が、風でふわりと靡いた。
/1187ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ