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月曜日の処方箋
第6章 膣剤挿入
「お疲れ様。じゃあ、おうちでのお薬の入れ方を説明するからね。少し背中を起こすね」
加藤の言葉に合わせて、診察台の背もたれがウィーーーンと静かに持ち上がり、陽菜の上半身が少しだけ起き上がった。
それと同時に、視界を遮っていた青いカーテンがシャーッと音を立てて引き下げられる。
「きゃっ……!?」
カーテンが取り払われた瞬間、陽菜は思わず小さく悲鳴を上げそうになった。
下半身のすぐ目の前に、見慣れない大きめの手鏡が構えられ、まさに今、自分の一番見られたくない、完全に剥き出しになったデリケートゾーンのすべてが、鏡のなかにこれでもかというほど克明に映し出されていたからだ。
「じ、自分で……見るんですか……っ? やだ、見たくないです……っ!」
羞恥心のあまり、陽菜は顔を真っ赤に染めてぎゅっと目を固く閉じ、顔を背ける。
「陽菜ちゃん、おうちで自分で確実に入れるためだからね。頑張ろう。」
「うぅ……っ……やだ……っ……」
涙目で拒絶する陽菜の目の前で、看護師は手鏡の位置を固定し、慣れた手つきで指を添えた。
「ほら、見てね。ここが入り口だから……こうやって片手でヒダをしっかり開いて、中を広げるの。そして、このカプセル状のお薬を、ここへギュッと奥まで押し込むようにして入れるんだよ」
鏡越しに自分の身体をさらけ出され、さらにそこに直接指を当てて説明されるという、これまでにない極限の屈辱と恥ずかしさに、陽菜の脳内は沸騰しそうだった。
「お薬の形はこんな感じで丸っこいから、少し滑らせるようにすれば難しくないからね。……どうかな、やり方わかるかな?」
看護師の真剣な問いかけに、陽菜は顔を真っ赤に濡らしたまま、これ以上恥ずかしい思いをしたくない一心で、かろうじてブルブルと小さくうなずいた。
「うん、よくできました。えらかったね」
褒められても嬉しさなど微塵もなく、ただただ早くこの丸見えの姿勢から解放されたくて、陽菜は「早く降りたい……もう見られたくない……」と心の中で泣き叫び続けた。
その願いを汲み取ったかのように、看護師が「じゃあ、説明はこれでおしまいね」と告げ、鏡がスッと遠ざけられる。
ウィーーーンと音を立てながら、傾斜していた内診台がゆっくりと水平に下がり、ようやく拘束から完全に解放された。

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