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月曜日の処方箋
第2章 はじめての診察
「それでね、ホルモンの状態や、生理前によくある胸の張り具合を確認しておきたいんだ。少しお胸のほうも触診させてもらってもいいかな?」
――胸を見られただけでも、心臓が飛び出しそうなくらい恥ずかしかったのに。
今度は、それを「触られる」という言葉に、陽菜の頭の中は真っ白になった。
(……触られる……? お医者さんだから、診察だから当たり前なのは分かるけど……こんな、大人の男の人に、胸を……っ)
恥ずかしさと恐怖で、顔だけでなく首元まで真っ赤に染まる。
視線を上げることなど到底できず、陽菜はただ小刻みに震えながら、唇をギュッと噛み締めてうつむいた。
そんな陽菜のただならぬ拒絶と緊張を察して、加藤は慌てて手を軽く上げた。
「ごめんね、嫌だったら無理強いはしないよ。ただ、ホルモンのバランスの乱れがどこまで体に影響しているかを知るための大切な確認だから……。もちろん、看護師もずっと傍にいるし、僕も医師として責任を持って診るから、お願いできるかな?」
隣に控えていた看護師も、「大丈夫よ、すぐ終わるからね」と優しく背中に手を添えてくれる。
逃げ出したいほどの羞恥心と葛藤しながらも、陽菜は「痛みを何とかしたい」「自分の体をちゃんと治したい」という思いを胸に、震える声でかろうじて返事をした。
「……っ……、お、願いします……」
その小さな、絞り出すような同意を聞き届けると、加藤は静かにうなずいた。
ひんやりとした手袋の感触が、敏感になっている肌にそっと触れる。
初めて経験する男性医師による胸の触診。
恥ずかしさで涙が零れそうになりながらも、陽菜はただじっと、来るべき診察が終わるのを耐えるように目を閉じた。
ゴム手袋をはめた加藤の指先が、まずは張りを帯びた胸全体を丁寧に、優しく包み込むようにして確かめていく。
それだけでも息が詰まりそうになるほどの羞恥心だったのに、診察の手はさらにその中心へと進んでいった。
「……もう少し詳しく見るために、乳頭のほうも少し触って確認するね。力は抜いていていいからね」
その予告の直後、ひんやりとした手袋の指先が、敏感になりきっていた胸の先端にそっと触れた。

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