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如月茜(きさらぎ あかね)
第4章 第2話 新しい日常と穏やかな温もり
茜はふっと視線を落とし、それから再びまっすぐに母娘を見据えた。
「でも……でもね。もしも反論するのであれば、僕が1日履いたパンツを見せてくれと言って、喜んで見せてくれる女性はこの地球上に無数にいるんだよ」
そのさもしい、狂気に満ちた茜の言葉に、母親とみさきは思わず息を呑み、その場で凍りついたように驚愕した。
「ごめんね、なんか冒涜者みたいな表現して。」
「でも、これが事実なんだ。僕の希望にかなうならば、僕の命令ならと、無条件に差し出す女性たちが無限にいる。」
「美咲ちゃんが言ってくれたように、僕は会社ですごい立場にいて、賢くて頭がいい。そんな僕をほっといてくれる女性たちが、今までいなかったんだよ」
茜はさらに言葉を重ねる。
「……君たちのように、こうして面と向かって本音をぶつけてくれる女性たちが今までいなかったからさ。……ある意味、ありがとうね」
一見すると、確かにそう見えた。
しかし、その内側にある狂気と強大な力の前では、自分たちの常識や正論がいかに無力で、ちっぽけなものであるかを見せつけられたようだった。
(もしかして……世間知らずで、本当の世の中の仕組みや真実の常識を分かっていないのは、私たちの方なのではないか……?)
母娘の脳裏に、ぞっとするような疑念と焦りが広がり始める。
母娘の脳内で、けたたましく緊急サイレンが鳴り響いていた。
(……待って。私たちが今まで正しいと思い込んでいたものは、いったい何だったんだろう……?)
(むしろ……目の前の茜さんという存在がなければ、私たちは自活していくこともままならない、取るに足らない人間なのに。)
(そんな私たちが、彼に対して発している言葉や拒絶の態度が、本当に正しい正論だなんて言えるんだろうか……?)
頭のなかで、恐怖を伴った疑念が次から次へと膨らんでいく。
「でも……でもね。もしも反論するのであれば、僕が1日履いたパンツを見せてくれと言って、喜んで見せてくれる女性はこの地球上に無数にいるんだよ」
そのさもしい、狂気に満ちた茜の言葉に、母親とみさきは思わず息を呑み、その場で凍りついたように驚愕した。
「ごめんね、なんか冒涜者みたいな表現して。」
「でも、これが事実なんだ。僕の希望にかなうならば、僕の命令ならと、無条件に差し出す女性たちが無限にいる。」
「美咲ちゃんが言ってくれたように、僕は会社ですごい立場にいて、賢くて頭がいい。そんな僕をほっといてくれる女性たちが、今までいなかったんだよ」
茜はさらに言葉を重ねる。
「……君たちのように、こうして面と向かって本音をぶつけてくれる女性たちが今までいなかったからさ。……ある意味、ありがとうね」
一見すると、確かにそう見えた。
しかし、その内側にある狂気と強大な力の前では、自分たちの常識や正論がいかに無力で、ちっぽけなものであるかを見せつけられたようだった。
(もしかして……世間知らずで、本当の世の中の仕組みや真実の常識を分かっていないのは、私たちの方なのではないか……?)
母娘の脳裏に、ぞっとするような疑念と焦りが広がり始める。
母娘の脳内で、けたたましく緊急サイレンが鳴り響いていた。
(……待って。私たちが今まで正しいと思い込んでいたものは、いったい何だったんだろう……?)
(むしろ……目の前の茜さんという存在がなければ、私たちは自活していくこともままならない、取るに足らない人間なのに。)
(そんな私たちが、彼に対して発している言葉や拒絶の態度が、本当に正しい正論だなんて言えるんだろうか……?)
頭のなかで、恐怖を伴った疑念が次から次へと膨らんでいく。

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