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如月茜(きさらぎ あかね)
第4章 第2話 新しい日常と穏やかな温もり
シーン2 穏やかな日常に訪れた、あまりにも突拍子もない嵐。
温かな家庭と平穏を与えてくれた恩人であり、絶対的な「救世主」である如月茜。
その彼が、幸せの絶頂にあったある朝、いつものようにリビングでコーヒーを飲みながら、こともなげにとんでもない要求を口にした。
「これから毎晩、お風呂に入る前に、2人のパンティを僕に見せて欲しいんだ!」
――え? 室内の空気が、文字通り音を立てて凍りついた。
母である恵麻は、カップを持ったまま完全にフリーズした。
耳を疑った。聞き間違いかと思った。
しかし、茜の整った顔立ちは微塵も冗談を言っているようには見えず、どこまでも真面目で穏やかな光を湛えている。
(なんなの……? 一体、何を言い出すの?この人は……っ!?)
一方、中学1年生の美咲は、持っていたノートをポトリと床に落とした。
顔がカッと一気に沸騰したように赤くなり、頭の中で警報サイレンがけたたましく鳴り響く。
(は……? はぁぁぁ――っ!? なにそれ、変態じゃん! いや、変態紳士様どころか、ガチの変態おじさんのヤバい命令じゃん!!)
もちろん、2人の脳裏には激しい拒絶反応が渦巻いた。
当たり前だ。どれほど大恩人だとしても、思春期真っ盛りの多感な女子中学生と、その母親に向かって、
お風呂のたびに下着を差し出せなどという要求は、羞恥心と倫理観の限界を完全に限界突破している。
即座に「ふざけないで!」「そんなのお断りです!」と突っぱねて、部屋から飛び出すべき内容だった。
だが――ここで2人の心の足がすくむ。
脳裏に過るのは、あの絶望的な日々の記憶だ。 数千万円の借金、連日ドアを叩いた強面たち、怯えて震える夜。
そして、すべてを綺麗に片付け、この明るく清潔な一軒家と、食べるに困らない安全な日常を与えてくれたのは、ほかならぬこの男なのだ。
今の自分たちにとって、茜は神様のような救世主。この家から彼がいなくなったら、一瞬で元の地獄に逆戻りしてしまう。
そんな恐怖が、喉まで出かかった拒絶の言葉を無理やり押し戻してしまう。
恵麻(拒絶したら……怒らせちゃう? またあの地獄に戻されちゃうの……?)
温かな家庭と平穏を与えてくれた恩人であり、絶対的な「救世主」である如月茜。
その彼が、幸せの絶頂にあったある朝、いつものようにリビングでコーヒーを飲みながら、こともなげにとんでもない要求を口にした。
「これから毎晩、お風呂に入る前に、2人のパンティを僕に見せて欲しいんだ!」
――え? 室内の空気が、文字通り音を立てて凍りついた。
母である恵麻は、カップを持ったまま完全にフリーズした。
耳を疑った。聞き間違いかと思った。
しかし、茜の整った顔立ちは微塵も冗談を言っているようには見えず、どこまでも真面目で穏やかな光を湛えている。
(なんなの……? 一体、何を言い出すの?この人は……っ!?)
一方、中学1年生の美咲は、持っていたノートをポトリと床に落とした。
顔がカッと一気に沸騰したように赤くなり、頭の中で警報サイレンがけたたましく鳴り響く。
(は……? はぁぁぁ――っ!? なにそれ、変態じゃん! いや、変態紳士様どころか、ガチの変態おじさんのヤバい命令じゃん!!)
もちろん、2人の脳裏には激しい拒絶反応が渦巻いた。
当たり前だ。どれほど大恩人だとしても、思春期真っ盛りの多感な女子中学生と、その母親に向かって、
お風呂のたびに下着を差し出せなどという要求は、羞恥心と倫理観の限界を完全に限界突破している。
即座に「ふざけないで!」「そんなのお断りです!」と突っぱねて、部屋から飛び出すべき内容だった。
だが――ここで2人の心の足がすくむ。
脳裏に過るのは、あの絶望的な日々の記憶だ。 数千万円の借金、連日ドアを叩いた強面たち、怯えて震える夜。
そして、すべてを綺麗に片付け、この明るく清潔な一軒家と、食べるに困らない安全な日常を与えてくれたのは、ほかならぬこの男なのだ。
今の自分たちにとって、茜は神様のような救世主。この家から彼がいなくなったら、一瞬で元の地獄に逆戻りしてしまう。
そんな恐怖が、喉まで出かかった拒絶の言葉を無理やり押し戻してしまう。
恵麻(拒絶したら……怒らせちゃう? またあの地獄に戻されちゃうの……?)

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