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ドラゴンの潜む山
第1章 ドラゴンの潜む山
知能も身体能力も学習スピードも、良くすることはできる。だが、人と同じ速度で何かを学んだり、習得していくことの方が難しいのだと教えてくれた。
人と同じ速度で、人に紛れて学習していけるかどうか。感情も勉強も運動も。だからこれは、平たく言えば大規模な実験だった。
美桜がドラゴンを熱烈に好きになってしまったのは、もしかしたら感情を学ぶどこかしらの機能のバグかもしれない。
いつだったか、美桜の母はそう言った。
美桜に関しての話を、まだ幼かった穂乃果がどこまで理解できたのか、そもそもどこまであの日教えてくれたのかは覚えていない。
少しずつ、穂乃果が大きくなっていく中でしてくれた話も多いからだ。
あの時美桜の母が本当に伝えたかったのは、なんだったのか。美桜に変わったところがあっても、美桜と仲良くしてほしいということだろうか。
穂乃果はずっと疑問だった。
ロボットだったら、人の輪の中には入れない?
美桜がなんであろうと、美桜は美桜に代わりない。穂乃果にとっての大切な友達、一番の親友に。

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