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素敵な笑顔
第3章 音 ばぁばちゃん
おばあちゃんのそばにいる男のひとは、
どんなひとだったんだろう。
おばあちゃんへの強い未練と、
寂寥とした感情が滲み出ている。
おじいちゃんではない。
おじいちゃんが生きていたころから、
そのひとはおばあちゃんのそばにいた。
おばあちゃんがひとりのときに限って、
だったけど。
細かいことを言うと、おばあちゃんは、
正確にはわたしのおばあちゃんではない。
わたしの母の姉、その旦那さんのお母さんだ。
だから血の繋がりはない。
母の姉、しのぶちゃんは、
わたしの母と歳が近くて仲がいい。
しのぶちゃんは子どもができなかったので、
わたしを小さいころからすごくかわいがってくれた。
おばちゃんの子になる?
と何度も言われた記憶があるくらい。
わたしのほんとうのおばあちゃん。
気取らずにいつもの呼び方をすれば、
ばぁばちゃん。
ばぁばちゃんはもうずっと前に亡くなっている。
霊感が強くて占いとか八卦見とかをしていたひと。
うちの家系の女には、
霊感をもって生まれてくる子が多いらしい。

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