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監禁願望の女
第1章 プロローグ
ギギギ……。
床板が軋み、女は顔を上げ、背後を振り返るようにゆっくりと横を向いた。白い布が薄い唇を上下に押し分け、両頬をきつく締め上げていた。声はなく、その隙間から淡い吐息が漏れるだけだった。
その表情は、置かれた状況には似つかわしくないほど柔らかかった。細く整えられた眉に力はなく、切れ長の目は静かに閉じられていた。乱れた髪からこぼれた長いひと房が頬を伝い、閉じた目元にかかっていた。
やがて切れ長の目が薄く開き、彼女はゆっくりと視線を落とした。そこにあるはずの紅色の帯は、もう見えなかった。代わりに幾筋もの縄が白い襦袢の上を横に走り、一本は胸の膨らみを押さえ、もう一本は帯のあった細い胴をきつく締めていた。縄に押された薄い襦袢は胸の形に沿い、その先に浮かぶ尖りまでも隠しきれずにいた。
彼女の視線は、縄に締められた上半身から、さらに襦袢の裾へと落ちていった。両膝のすぐ上には、襦袢ごと太ももを束ねる縄が幾重にも掛けられている。裾の窮屈さから逃れようと脚を開きかけても、縄がそれを許さなかった。
動かせるのは、膝から下だけだった。裾の内にこもった熱を逃がすように、折り曲げた脚を板の上で崩し、重なった足首をほどこうと爪先を伸ばす。そのたびに襦袢の裾が擦れて持ち上がり、膝から下の白い脚が覗いた。素足が冷たい板を探るように滑り、足の指が行き場を失って幾度も縮んだ。
床板が軋み、女は顔を上げ、背後を振り返るようにゆっくりと横を向いた。白い布が薄い唇を上下に押し分け、両頬をきつく締め上げていた。声はなく、その隙間から淡い吐息が漏れるだけだった。
その表情は、置かれた状況には似つかわしくないほど柔らかかった。細く整えられた眉に力はなく、切れ長の目は静かに閉じられていた。乱れた髪からこぼれた長いひと房が頬を伝い、閉じた目元にかかっていた。
やがて切れ長の目が薄く開き、彼女はゆっくりと視線を落とした。そこにあるはずの紅色の帯は、もう見えなかった。代わりに幾筋もの縄が白い襦袢の上を横に走り、一本は胸の膨らみを押さえ、もう一本は帯のあった細い胴をきつく締めていた。縄に押された薄い襦袢は胸の形に沿い、その先に浮かぶ尖りまでも隠しきれずにいた。
彼女の視線は、縄に締められた上半身から、さらに襦袢の裾へと落ちていった。両膝のすぐ上には、襦袢ごと太ももを束ねる縄が幾重にも掛けられている。裾の窮屈さから逃れようと脚を開きかけても、縄がそれを許さなかった。
動かせるのは、膝から下だけだった。裾の内にこもった熱を逃がすように、折り曲げた脚を板の上で崩し、重なった足首をほどこうと爪先を伸ばす。そのたびに襦袢の裾が擦れて持ち上がり、膝から下の白い脚が覗いた。素足が冷たい板を探るように滑り、足の指が行き場を失って幾度も縮んだ。

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