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Dilemma
第2章 【過去一好きだった元カレ】







仕事は好きだ
特に憧れがあって就いた職種ではないが
5年経った今では役職もついて
育成する立場にもなり、やり甲斐は日々感じてる
福利厚生に不満もないしね
一人暮らしでも充分貯えれるくらいは稼げてるかな
自分の先輩も言ってたの
下の人間には夢を与えられる先輩でなければ
ならないって
確かに暮らしが豊かだと余裕も出てくるし
無理のない程度で息抜きも出来る



残念ながら、私は持ち家だとか車やバイク、
趣味的なものはないから全部美容にかけてる
身体のメンテナンスが一番良い



「ねぇ〜先輩、今度の金曜日、ご飯とかどうすか?」


「あ、その日はジム行くからパス」


「え〜もう絞れてますよ、これ以上どこ絞るんすか」


「続ける事が大事なの」



相変わらず隣でキャンキャン鳴いてる後輩くん
グイグイ来ても冷たくあしらってしまう
諦めてくれないのが新鮮だったりしてつい……
アフター5に誰にも誘われないよう
こうして周りに牽制かけてるって言ってたけど
心配しなくても誘われたりしないよ



「じゃ、今日は…」


「ごめんね、女子会入ってる」


「えー!男子禁制ですか?」


「女子会、だからねぇ?」


「いつになったらご飯行ってくれるんすか…」


「なら、同期の子たち皆で行こうよ、スケジュール空けとくわ」


「え、マジっすか?皆とだったら良い?よっしゃ!おーい、都合良いヤツ集まれ〜!」



皆の前だからこう言うしかないの
それは神倉くんもわかってる
この明るい性格で何度も助けられてきたけども
あ、成瀬さんが根負けしてるって思われてる
仕方ないでしょ、こうもしつこいとね
周りの子たちと苦笑い



「私も行きたい」
「俺も」と結構な人数になってしまった
それを取り仕切っているのが神倉くんってウケる
しかも3日後!?
「どうっすか?」と行くメンバーから
キラキラした視線向けられてついOKしてしまう
可愛い後輩たちを労いましょう
私と飲みたかった、なんて嬉しい言葉
そうなんだ?
今の御時世、行きたいメンバーをさらっと集めて
場を繋いでくれる神倉くんのような存在は
有難いのかも







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