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美香・透明な婚姻
第10章 欲情の絶頂〜喉を潤す秘められた愛液〜
薄暗い部屋のなかに、濃密な沈黙が淀んでいる 。

ベッドから静かに抜け出した私は、冷蔵庫の重い扉を開けた 。取り出したミネラルウォーターを一口だけ喉に流し込む 。淡い光のなか、ベッドへと戻ってくる私の背中には、かすかな汗が真珠のようにきらめいていた 。

私は彼の胸にそっと手を預け、互いの身体をゆっくりと重ね合わせていく 。艶やかな黒髪を揺らしながら、静かに腰を落としていく私の動きにはためらいがなかった 。滑らかに、何の抵抗もなく、彼は私を受け入れ、二人の境界線が融けていく 。

彼を深く抱き込んだとき、私は彼の顔を上からじっと見つめていた 。自分の顔が経験豊かな悪女のようでもあり、逆に何も知らない処女のようでもあるのではないか、そんな取り留めのない思考が過る 。そして、私の瞳にはなぜか、どこか寂しげな光が浮かんでいた 。

「私ね・・・・この恰好、大好きよ。でも…動いてるとすぐに抜けちゃうのよね」

「いいよ・・そんなこと気にしなくても」

愛おしさがこみ上げたようで、彼は私のしなやかな腰に両手を回した 。少し身体を浮かせ、下から迎え入れるようにして、二人のリズムを刻み始める 。ゆっくりと、ときに角度を変えながら、深く、そして時に激しく 。私の華奢な身体が跳ねるように弾み、こぼれた黒髪が彼の顔に優しくまとわりついた 。

「あんっ・・・あんっ・・・ああ」

私の唇から、甘く切ない歓声が漏れ出す 。

彼は仰向けの姿勢から上半身を起こし、私を膝の上へと迎え入れた 。対面座位という濃密な体勢のなかで、再びお互いを強く繋ぎ合わせていく 。その柔らかな裸体を強く抱き寄せ、唇を重ねてきた 。互いの舌を深く絡ませ合い、幾度も口づけを交わす 。肌と肌の隙間すら無くなるほどに、二人は密着していた 。 溢れる快感に喘ぐ私を愛おしみながら、彼は何度も腰を突き上げる 。私は彼を受け入れたまましなやかに腰をくねらせ、すがるように彼の首へと腕を回した 。

「あ、あっ……んっ、だめ、そんなに深く……っ」

甘く乱れた嬌声が部屋に響き渡る。

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