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美香・透明な婚姻
第9章 蜜壺のささやき〜繋がるふたりの絶頂〜
肌にまとわりつく滑らかな微熱を温かな湯で洗い流し、私たちは静寂の満ちる浴室をあとにした。一歩足を踏み入れた寝室には、火照った肌を心地よく撫でる冷気がそっと行き渡っている。漆黒の木目を晒したテーブルの上には、先ほど飲み残した珈琲が、すっかり冷め切ってぽつんと取り残されていた。
喉の渇きを覚えた彼が、冷蔵庫から取り出したミネラルウォーターで喉を鳴らした。
「私にもちょうだい」
私は悪戯な微笑を浮かべてそのボトルを奪い、冷たい水を一気に喉へと流し込んだ。
バスタオルを緩やかに身にまとっただけの姿で、私は純白のシーツへと身を横たえる。 どこにでもある、ありふれた夜の一幕。けれど、私を凝視する彼の瞳には、その光景が胸を締めつけるほどに儚く、深い感慨を伴って映っているのが分かった。
彼は枕元の灯りをそっと落とし、部屋を仄暗い薄闇の帳で満たしていく。私の隣へと滑り込んできた彼がふと見上げた先――鏡張りの天井には、まるでひとつの影絵のように重なり合うふたりの輪郭が浮かんでいた。彼は愛おしげに私のバスタオルを払い、自らのバスタオルも脱ぎ捨てた。
湯上がりの熱を帯び、淡い薔薇色に染まった私の肌に、彼の肌が重なり合う。 言葉を交わす代わりに、互いの舌を深く、濃密に絡み合わせる口づけを交わした。彼が私の上唇を優しく食み、下唇から柔らかな肌へと続く境界線を愛おしげに割り開いていく。やがてその熱い舌先は首筋へと滑り、滑らかな軌跡を描きながら、私の全身をなぞるように深くへと這い降りていった。
「はあ、ああ……ああ」
私の華奢な身体は、彼の触球が肌を掠めるたびに敏感な戦慄を刻み、シーツの上でしなやかな波の畝りを描く。肩からなだらかな傾斜を描く乳房。その頂に咲いた茶褐色の蕾をそっと唇で吸い上げられると、私の喉からは甘い呼気が漏れ、肢体は艶やかにくねった。
喉の渇きを覚えた彼が、冷蔵庫から取り出したミネラルウォーターで喉を鳴らした。
「私にもちょうだい」
私は悪戯な微笑を浮かべてそのボトルを奪い、冷たい水を一気に喉へと流し込んだ。
バスタオルを緩やかに身にまとっただけの姿で、私は純白のシーツへと身を横たえる。 どこにでもある、ありふれた夜の一幕。けれど、私を凝視する彼の瞳には、その光景が胸を締めつけるほどに儚く、深い感慨を伴って映っているのが分かった。
彼は枕元の灯りをそっと落とし、部屋を仄暗い薄闇の帳で満たしていく。私の隣へと滑り込んできた彼がふと見上げた先――鏡張りの天井には、まるでひとつの影絵のように重なり合うふたりの輪郭が浮かんでいた。彼は愛おしげに私のバスタオルを払い、自らのバスタオルも脱ぎ捨てた。
湯上がりの熱を帯び、淡い薔薇色に染まった私の肌に、彼の肌が重なり合う。 言葉を交わす代わりに、互いの舌を深く、濃密に絡み合わせる口づけを交わした。彼が私の上唇を優しく食み、下唇から柔らかな肌へと続く境界線を愛おしげに割り開いていく。やがてその熱い舌先は首筋へと滑り、滑らかな軌跡を描きながら、私の全身をなぞるように深くへと這い降りていった。
「はあ、ああ……ああ」
私の華奢な身体は、彼の触球が肌を掠めるたびに敏感な戦慄を刻み、シーツの上でしなやかな波の畝りを描く。肩からなだらかな傾斜を描く乳房。その頂に咲いた茶褐色の蕾をそっと唇で吸い上げられると、私の喉からは甘い呼気が漏れ、肢体は艶やかにくねった。

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