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夏の夜の秘め事
第2章 宴席の夜
そんな瑠偉の思いを知らない銀二郎は、ある夏の夜、父親の取引先の宴席にるいとともに連れ出されていた。
「17? ええ、ええ、かまわん。飲め、飲め」
と大人たちに勧められるまま、初めての酒を口にした銀二郎は、あっという間に酔い潰れてしまった。
気がつくと、見慣れぬ座敷に寝かされていた。頭がガンガンと痛む。
「頭が痛いんやう……」
額に冷たいタオルが載せられる感触で、銀二郎は目を覚ました。頬に甘い息がかかる。はっと隣を見ると、瑠偉が傍に座り、うちわでそっと扇いでいた。
「何時ですか?」
「もうすぐ午前0時や」
「えっ、帰らなくちゃ」
銀二郎は慌てて起き上がろうとしたが、足元がふらつき、頭痛も激しく、とても歩ける状態ではなかった。
「泊まっていきなはれ」
「でも……」
「心配いらへん。うちん二階やから。あんたん家には電話しておいたさかい」
瑠偉の家には稽古で何度も通っていたが、二階に上がったことはなかった。細長い六畳間には桐の箪笥と鏡台が置かれ、プーンと化粧の香りが漂っていた。瑠偉の寝室だった。
「うちも休もうかしら」
瑠偉が突然そう言うと、その場でスッ、スッと浴衣の帯を解き始めた。銀二郎は慌てて目を伏せたが、心臓の鼓動が耳元で鳴り響く。血の気が引くような緊張が全身を駆け巡った。
「17? ええ、ええ、かまわん。飲め、飲め」
と大人たちに勧められるまま、初めての酒を口にした銀二郎は、あっという間に酔い潰れてしまった。
気がつくと、見慣れぬ座敷に寝かされていた。頭がガンガンと痛む。
「頭が痛いんやう……」
額に冷たいタオルが載せられる感触で、銀二郎は目を覚ました。頬に甘い息がかかる。はっと隣を見ると、瑠偉が傍に座り、うちわでそっと扇いでいた。
「何時ですか?」
「もうすぐ午前0時や」
「えっ、帰らなくちゃ」
銀二郎は慌てて起き上がろうとしたが、足元がふらつき、頭痛も激しく、とても歩ける状態ではなかった。
「泊まっていきなはれ」
「でも……」
「心配いらへん。うちん二階やから。あんたん家には電話しておいたさかい」
瑠偉の家には稽古で何度も通っていたが、二階に上がったことはなかった。細長い六畳間には桐の箪笥と鏡台が置かれ、プーンと化粧の香りが漂っていた。瑠偉の寝室だった。
「うちも休もうかしら」
瑠偉が突然そう言うと、その場でスッ、スッと浴衣の帯を解き始めた。銀二郎は慌てて目を伏せたが、心臓の鼓動が耳元で鳴り響く。血の気が引くような緊張が全身を駆け巡った。

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