この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
『してほしい…』
第1章 してほしい…
 1

「ね、ねぇ…」
 わたしは、健太の耳元で囁いた…

「本当に…何も……」

「っ…」

「本当に何も…しない…つもりなの……」
 ――と。

「えっ、い、いや…」
 健太は驚いた様に、ビクんと小さく身動ぎし…
 わたしの方へ、顔を向ける。

「ねぇ……」
 直ぐ目の前に、健太の顔が迫り…

「あ、う…」
 彼は、このわたしの顔の近さに、戸惑いの声を漏らしてくる。

 だけど、すっかり焦れ切ってしまったわたしは…
 抑えていた衝動が、止められなくなってしまっていた。

「はぁ、ふぅぅ…」
 思わず、嘘を繕っていた虚勢からの緩みの吐息が漏れてしまい…
「本当に…何もしない…つもりなの……」
 隠し、抑え切れない本音を、囁いてしまう。

「っ…あ、い、いや…」

「ねぇ…」

「あ、は、はい、ぁ…」
 堰を切ったかの様に、溜めていた想いが、口から溢れ出てしまう。

「ねぇ、わたしそんなに、魅力ない?」

「あ、いや…」

「えっ、しないつもり…だったの?」

「う、いや、で、でも…」

「でも…じゃないわっ」

「あっ、だ、だって…」
 まるで健太の顔から、大量の冷や汗が流れ出ているかの様な、慌てて、引きっった表情…

「だってじゃないのっ」
 そして、苛立ち…
 いや、それは、すぐに、健太の真っ直ぐで、純粋で、素直な表情を見て消えており――

 どちらかといえば、苛立ち、怒りという感情ではなく…
 もう、健太の戸惑う表情を見るたびに、胸の奥が熱く疼いていた――

「…ねぇ、わたしとさぁ………」

「あ、え…」

 わたしは、ジッと、健太の目を見つめ、心を、オトコ心を覗き込み…

「ねぇ…わたしばっかり、恥ずかしいわ…」

「う、あ、は…」

 答えはひとつしかない…
 それを分かっているからこその、この問い掛けであり…
 支配権であり…
 照れ隠し、でもあった。

 だって、健太に楔という釘を刺したのは、わたしだし…
 こうして自分からその釘を抜き、求めるはずじゃなかったから――

「もぉっ、言わせないでよっ」

 わたしは、顔を上げ…



/3ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ