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壊滅の刻
第6章 爆発
月が替わり、3月。
やっと人々が連続していた地震に一息つき、都民も避難所での生活に慣れ始め、電気・ガスが復旧し始め、一部では倒壊しなかったタワーマンションなどに戻る都民も出始め、都庁でも復興プログラムが徐々に開始し始めていた。
4月。年度末を経て、新年度、開始する段階へ。
倒壊した家屋の整理が軌道に乗り始め、宮崎、高知、徳島、和歌山、大阪などでも復興に向かい始めようとしていた。
都内も倒壊した家屋の整理が軌道に乗り、不法移民の暴徒も完全に鎮圧され、災害による火災と、暴徒による放火で燃えた家々も解体が始まっていた。
そんな矢先の4月朔日。各地で混乱後の入社式、入省式、入庁式などが行われた夜。不気味な地響きが聞こえ、人々は、余震?もしくは、これが本震か?と身構えた。地響きとともに、揺れが来た。しかし、揺れはそこまで大きくはなかった。
地響きの重厚さに比して、揺れが小さいことを不思議にも、不気味にも思った都民の耳に、劈くような大きな爆発音が聞こえた。
高齢者は家のすぐそばに一トン爆弾が落ちたのではないかと疑い、それ以外の人は、前回の地震で劣化していたタワーマンションか何かが倒壊したのか、それとも、被災したガスタンクが爆発したのではないかと想像を逞しくしたが、実際には、そんなレベルの問題ではなかった。
爆発は爆発でも、それは噴火だった。
地震や火山の専門家が恐れていた事態。関東大震災→南海トラフ巨大地震→富士山大噴火という最悪のシナリオ。
それが現実のものになった瞬間だった。外に出た人々が見たのは西の夜空を染める炎で照らされた赤い雲だった。
その赤い雲の下では、火砕流が山肌を流れ、噴き出した火山弾や火山灰が飛散していた。火砕流は四方八方にわかれ、御殿場方向に向かうものや、遠く酒匂川方面に向かうものがあり、流れ下るというほどの速さではなかったが、ドロッとした膣分泌液のようなドロドロとした粘り気のある流れが蠢いていた。
火山弾や火山灰が潮を噴いたように飛び、火砕流が膣から溢れ出した膣分泌液のように流れ出て、噴火口の裂け目は、まるで小陰唇の中の膣口のようだった。赤く爛れた火口。溢れる火砕流と、飛び散る火山弾と火山灰。
火山灰は、高高度に達し、徐々に偏西風に乗って流され始め、風に運ばれて関東平野の上空を覆った。
やっと人々が連続していた地震に一息つき、都民も避難所での生活に慣れ始め、電気・ガスが復旧し始め、一部では倒壊しなかったタワーマンションなどに戻る都民も出始め、都庁でも復興プログラムが徐々に開始し始めていた。
4月。年度末を経て、新年度、開始する段階へ。
倒壊した家屋の整理が軌道に乗り始め、宮崎、高知、徳島、和歌山、大阪などでも復興に向かい始めようとしていた。
都内も倒壊した家屋の整理が軌道に乗り、不法移民の暴徒も完全に鎮圧され、災害による火災と、暴徒による放火で燃えた家々も解体が始まっていた。
そんな矢先の4月朔日。各地で混乱後の入社式、入省式、入庁式などが行われた夜。不気味な地響きが聞こえ、人々は、余震?もしくは、これが本震か?と身構えた。地響きとともに、揺れが来た。しかし、揺れはそこまで大きくはなかった。
地響きの重厚さに比して、揺れが小さいことを不思議にも、不気味にも思った都民の耳に、劈くような大きな爆発音が聞こえた。
高齢者は家のすぐそばに一トン爆弾が落ちたのではないかと疑い、それ以外の人は、前回の地震で劣化していたタワーマンションか何かが倒壊したのか、それとも、被災したガスタンクが爆発したのではないかと想像を逞しくしたが、実際には、そんなレベルの問題ではなかった。
爆発は爆発でも、それは噴火だった。
地震や火山の専門家が恐れていた事態。関東大震災→南海トラフ巨大地震→富士山大噴火という最悪のシナリオ。
それが現実のものになった瞬間だった。外に出た人々が見たのは西の夜空を染める炎で照らされた赤い雲だった。
その赤い雲の下では、火砕流が山肌を流れ、噴き出した火山弾や火山灰が飛散していた。火砕流は四方八方にわかれ、御殿場方向に向かうものや、遠く酒匂川方面に向かうものがあり、流れ下るというほどの速さではなかったが、ドロッとした膣分泌液のようなドロドロとした粘り気のある流れが蠢いていた。
火山弾や火山灰が潮を噴いたように飛び、火砕流が膣から溢れ出した膣分泌液のように流れ出て、噴火口の裂け目は、まるで小陰唇の中の膣口のようだった。赤く爛れた火口。溢れる火砕流と、飛び散る火山弾と火山灰。
火山灰は、高高度に達し、徐々に偏西風に乗って流され始め、風に運ばれて関東平野の上空を覆った。

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